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危険物取扱者資格を徹底解説!合格率・難易度は?最短合格するコツはテキストにあり?

今回は工場や研究所に勤める人は避けては通れない資格『危険物取扱者』を徹底解説します。

 

実はこの資格2016年度の受験者数が431,339人と大人気資格となっているのです。

人気というかとらないと仕事出来ない人が出てくるからなんですけどね笑

 

そんな最重要資格である『危険物取扱者』の合格率などを簡単にまとめてみたのでゆっくり見ていってください。

 

危険物取扱者資格ってどんな人が取るべきなの?

危険物取扱者は消防法に基づく危険物を取り扱ったり、その取扱いに立ち会うために必要となる日本の国家資格である。また、一般にこの資格を持つ者のことを「危険物取扱者」と呼ぶ。

つまり”危険物”を取り扱う為に必要になる資格ですね。

”危険物”とは保管や取り扱い方法を間違えると火災や爆発の可能性が高い物質のうち、消防法によって「危険物」と指定されている物質の総称であり、分かりやすいところで言うとガソリン等が挙げられます。

※詳しい危険物の説明は後述します。

 

取得していると就職や転職に有利になるだけでなく、資格手当を付ける会社も多く給与や時給がアップする可能性も高いです。

 

では『危険物取扱者』の資格はどのような職場で活かすことができるのでしょうか?

 

危険物取扱者の資格が活きる主な職場

科学系メーカー

こちらに就職して取得する人が大多数ですね。

総合化学メーカー、電子材料メーカー、誘導品メーカーなど、化学産業は工場や研究所などがメイン配属先であり、危険物取扱者の資格が必須です。

国内製造業でもトップクラスのシェアを占め、重要な基幹産業のひとつであるため、大手企業も多くその子会社への就職にも有利にはたらくこと間違いなしです。

 

ガソリンスタンド

最近はセルフ方式という、店員がいない代わりにガソリン価格が少し安めのガソリンスタンドも多くなりましたが、危険物取扱者(乙四)の資格者の常駐義務があるため資格の価値が高まってきています。

社員になるためには必須の資格でありガソリンスタンドで働くなら絶対に持っておきたい資格と言えるでしょう。

要チェック:資格保持者は時給50~150円程度のアップ

タンクローリーのドライバー

専門職で給与が安定しているため人気のタンクローリーのドライバーは自動車免許だけに目がいってしまいますが、石油などの燃料エネルギーを輸送するため危険物取扱者が必須になります。

 

まだまだ『危険物取扱者』の資格を持っていることで有利になる職場が多くあるので取得を考えてみてはどうでしょうか?

 

危険物取扱者には様々な種類が存在する!?

この資格は一般の資格のように1級、2級、3級と分かれてはいません。

しかし大きく甲種・乙種・丙種の3種類に分かれております。

そこから乙種は第1類~第6類に分かれます。

何が違うのかというと取り扱うことの出来る危険物の種類が変わってきます。

 

取り扱うことのできる危険物一覧

資格種類 取り扱える危険物
甲種危険物取扱者 全ての危険物
乙種危険物取扱者 免状に書かれた類の危険物
丙種危険物取扱者 4類の一部のみ
無資格者 全て有資格者(甲種又は乙種)の立ち会いがないと取り扱えない

 

乙種危険物取扱者
  • 第1類:塩素酸塩類、過塩素酸塩類、臭素酸塩類、過マンガン酸塩類、重クロム酸塩類などの酸化性固体
  • 第2類:硫化りん、硫黄、鉄粉、金属粉などの可燃性固体
  • 第3類:カリウム、ナトリウム、黄りんなどの自然発火性物質及び禁水性物質
  • 第4類:ガソリン、アルコール類、灯油、動植物油類などの引火性液体
  • 第5類:有機過酸化物、ニトロ化合物、アゾ化合物などの自己反応性物質
  • 第6類:過塩素酸、過酸化水素、硝酸などの酸化性液体
丙種危険物取扱者
  • ガソリン、灯油、軽油、重油など

 

結局どの種類の危険物取扱をとればいいの?

一番手っ取り早いのは甲種です。これさえ取ればどんな”危険物”を取り扱うことができます。

しかし問題は受験資格です。

乙種・丙種は誰でも受験することができますが、甲種だけは厳格な受験資格が設けられております。

注意
  1. 大学、短大、高専、専修大学などで化学に関する学科、課程を修めて卒業した者、またはこれに準ずる学力を有すると認められる者
  2. 乙種危険物取扱者免状の交付を受けたあと、危険物製造所などにおいて2年以上の危険物取り扱いの実務経験を有する者
  3. 次の4種類以上の乙種危険物取扱者免状の交付を受けている者
    (ア)1類または6類 (イ)2類または4類 (ウ)3類 (エ)5類

もしこちらに当てはまらない場合は受験資格がありません。

その場合は自分が取り扱っている”危険物”がある乙種を受験しましょう。

 

もしもまだ”危険物”を取り扱っていないけど受験したいという方は乙種の4種がおすすめです。

危険物取扱者試験の約6割が乙種の4種を受験しています。

ちなみに人気在り過ぎて乙4と呼ばれているみたい笑

 

なんで乙4が人気なんですか?

乙4の試験勉強で学ぶ第4類危険物は、危険物全体の約80%を占めると言われているからです。
カバー範囲が広くガソリンスタンドもこの乙4を持っていれば十分です。

 

しかし先ほども述べましたが甲種がオススメです。

科学系メーカーでは様々な危険物を取り扱っているので就職や転職のためにとるのであれば甲種一択です。

技術系のメーカーへの転職を考えているのであれば『危険物取扱者』は必須と言っていいでしょう。

備考欄などに危険物取扱者の資格保有者が望ましい(または必須)と明記されていることが多々あります・・・

 

危険物取扱者の難易度・合格率は?

基本情報

甲種 乙4種 丙種
30年度合格率 37.3% 38.9% 51.9%
29年度合格率 35.7% 35.0% 52.5%
受験料 6,500円 4,500円 4,200円

国家資格の中では比較的合格率は高めですね。

甲種と乙4種の合格率が同じで難易度が同じように感じてしまいますが、甲種は試験資格が厳しいためある程度知識を持っている人が対象となっているので合格率が高いです。

 

もちろん乙4より甲種の方が難しい試験と考えて間違いありません。

 

ズバリ勉強時間はどれくらい?

・甲種の勉強時間:約100時間程度

・乙種の勉強時間:約50時間~100時間程度

と言われています。

比較的簡単な資格ではありますが、一夜漬けでなんとかなる資格ではありません笑

 

危険物取扱者試験の内容は?

試験方式は、マークシート方式で、試験3科目の成績が、それぞれ60%以上正解しなければ合格となりません。

どれがが凄い良くても合格にはならないので注意です!!

甲種・乙種は五肢択一式、丙種は四肢択一式となっております。

甲種の試験内容

試験科目 問題数
危険物に関する法令 15問
物理学および化学 10問
危険物の性質ならびにその火災予防および消化の方法 20問

乙種の試験内容

試験科目 問題数
危険物に関する法令 15問
基礎的な物理学および基礎的な化学 10問
危険物の性質ならびにその火災予防および消化の方法 10問

丙種の試験内容

試験科目 問題数
危険物に関する法令 10問
燃焼および消化に関する基礎知識 5問
危険物の性質ならびにその火災予防および消化の方法 10問

 

危険物取扱者資格合格のカギはテキストにあり

過去問を解きまくることをおすすめします。

危険物取扱者の試験では、パターン化された問題が出題されるケースが多く、過去の問題を多く解くことが一番の実践練習となります。

 

必要な参考書はテキスト1冊・過去問1冊でしょう。

テキスト・過去問ともに専用のものを揃えましょう。

甲種受験であれば甲種のテキスト、乙4受験であれば乙4のテキストです。

全てに対応は無駄を招く恐れがあるのでおすすめしません。

注意

消防試験研究センターのホームページで過去問が手に入りますが、一部のみなのでおすすめしません。

私がアナログなだけかもですが笑

消防試験研究センターのホームページ(過去に出題された問題ページ)

 

甲種おすすめテキスト・問題集

テキストでありながら問題が充実しており、問題を解きながら覚えていく事ができます。

ゴロ合わせが多いのも特徴で私はとても使いやすかったです。

模擬テストが5回収録されており解説が充実しています。

テキストと同じ人が作っているのでゴロ合わせも復習できます。

こちらを100%解けるようにすれば合格はすぐそこです!

 

乙4種おすすめテキスト・問題集

10日というキャッチーなフレーズですがかなりキツイです。

しかし本当に当たり前な事から学習でき、ポイントを絞って進められます。

怒涛の20回分の試験問題を収録しておりこれをマスターすることが合格への最短距離でしょう。

すでに知識が多少ある人はこの問題集をやりこむだけでも合格できると断言できるオススメ問題集です。

 

危険物取扱者資格を徹底解説まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございました。

少しはお役に立てたでしょうか?

正直に言って合格率約3割ですがそんなに難しい試験ではありません。

真面目に勉強していけば受かることの出来る試験になっているので、臆さずに挑戦して下さい。

危険物取扱者資格に合格できることを願っています。

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